ACTION FOR ALL

LIFULL HOME'Sは、事業領域である住まいや暮らしにおいて、あらゆる人があらゆる可能性の中から自分の生きたいLIFE、“したい暮らし”が実現できる社会を目指して、一人ひとりが抱える住まいの課題を解決する事業活動ACTION FOR ALLを始めました。LIFULL DESIGNではコンセプトワーク、キービジュアル、サービスサイト、屋外広告などのデザインを担当しました。

background

根強い差別・偏見・矛盾など様々な理由で、住まいの選択肢が限られてる人がいる

時代の変化に伴い、価値観やライフスタイルが多様化する現代社会において、一人ひとりをありのままに受け入れていく流れは、社会全体としてまだ追いついておらず、住まいの選択肢が限られてしまう方々がいます。
LIFULL HOME'Sは、誰もが自分らしく“したい暮らし”に出会える世界の実現を目指し、「平等に住まいを選ぶことができる権利、ハウジングイコーリティ」を社会全体で実現していくことが必要と考えました。

ISSUE住宅弱者

「住宅弱者」とは、高齢者、外国籍、LGBT、障がい者、生活保護利用者、DV被害者など、様々なバックグラウンドを理由に住まいの選択肢に制限がある人を表す用語であり社会問題のひとつです。
調査によって、住宅弱者のうち4割以上が「年齢」「国籍」「収入」「社会的立場」等のバックグラウンドを理由に、住居の賃貸契約時に不便を感じたり、困ったりした経験があることや、住宅弱者全体の25.2%が実際に賃貸住宅を契約した後、「年齢」、「国籍」、「性別（セクシャリティ/ジェンダー）」、「経済状況」、「家族構成」を理由に不動産会社やオーナーから退去を求められた経験があることがわかりました。

idea

したい暮らしを、
あらゆる人に。

誰もが自分らしく“したい暮らし”に出会える世界を実現するために「したい暮らしを、あらゆる人に。」というコンセプトを掲げました。

execution

ハウジングイコーリティ実現のためのACTION

あらゆる人の“したい暮らし”を実現する取り組み「LIFULL HOME'S ACTION FOR ALL」を立ち上げ、一人ひとりが抱える住まいの課題解決に向けて2つのアクション「FRIENDLY DOOR」と「えらんでエール」を公開しました。ローンチに伴い、各アクションのネーミング、ロゴ、ステートメント、サービスページを制作し、屋外広告やラジオ、インフルエンサーを活用したPRなど、様々な形でこの取り組みを広げていきました。

あらゆる人の“したい暮らし”を実現する。
それが、LIFULL HOME'Sの使命です。

けれど、現実の社会を見てみると、
そもそも“したい暮らし”を描けない人たちがいるのも事実。

だから、私たちははじめます。
高齢者の方や外国籍の方、LGBTQの方、
生活保護利用者の方、DV被害を受けられた方など、
一人ひとりが抱える住まいの課題を解決していくアクションを。

それはきっと一人ひとりの“したい暮らし”へと
つながっていくはずだから。

ACTION 01

“ありのまま、住まい相談”への入り口

一つ目のアクション「FRIENDLY DOOR」は、高齢者の方や外国籍の方、生活保護利用者の方、LGBTQ+の方などさまざまなバックグラウンドを持つ人が、自身を偽ることなく、“ありのまま”相談できる不動産会社と出会えるサービスです。キービジュアルでは、サービスを象徴するモチーフとして”扉”を採用しました。

ICONS住宅弱者フレンドリーを象徴するアイコン

“ありのまま”住まい相談ができる「住宅弱者フレンドリーな不動産会社」のアイコンをデザインし、サービスページをはじめとする様々なクリエイティブで活用しました。

STICKERプロジェクト賛同の意思表示ステッカー

賛同いただいた不動産会社にはプロジェクト賛同の意思表示ステッカーを配布しました。このステッカーは、住宅弱者フレンドリーな不動産会社であることの目印となり、気軽に入店するきっかけとなります。

ODM 住宅弱者問題のリアルを伝えるアンビエント広告

住宅弱者問題を顕在化させるために、さまざまな価値観が混在する渋谷の街に、屋外広告を掲出しました。ブランドカラーを大胆に用いたグラフィカルなビジュアルと、ファクトを元にした住宅弱者が直面する様々な制限をリアルに伝えるコピーは、多くの通行人の目に止まり、住宅弱者問題を考えるきっかけとなりました。

ACTION 02

住まい探しを、住宅弱者の“希望”に変える仕組み

二つ目のアクション「えらんでエール」は、様々な理由で安心して暮らすための“住まい”がない人たちのための新しい応援のカタチです。物件のお問合せをいただいた際に、DV被害者やホームレスの方などの中から、どんな方を応援したいかを選ぶだけで、利用者に代わって、LIFULL HOME'Sが支援団体に寄付をする仕組みです。キービジュアルでは、応援を象徴するモチーフとして“メガホン”を採用しました。