LIFE WILL -感情で見つける、
あなたの未来-

人生で出会える感情が多様になるほど人生が豊かになるというEmo-diversityの研究に基づいたWell-beingを目指すサービス「LIFE WILL」の企画、コンセプト、グラフィック、UI/UXをデザインしました。

background

「情報を得る」から
「自分を知る」へ

昨今「検索する」という行為は、日常的に何かの意思決定をする際に重要なツールになっている。しかし、その検索結果は自分を含む多くの人にとって良いと思われる結果が表示され、自分が本当に欲しかった情報には出会えていない可能性がある。
LIFULL Labでは、既存の検索する行為を自らの内面に寄り添った体験にすることで、本当に欲しかった情報に出会えるかもしれないという仮説を元に、自分の感情を基点に検索する研究を進めていた。その中で「Well-being」という概念に出会った。

RESEARCHより多くの感情を知ることがWell-beingに繋がる

Well-beingの第一人者である予防医学研究者石川善樹氏に監修にいただき、「Well-being」についてのリサーチを進めた。「Well-being」とは身体的、精神的、社会的に「良い状態」であることを示します。むかしは「より多くのポジティブ感情を経験すること」が大事だと思われてきましたが、最近では多様性“Emo-diversity”という概念が大切だと考えられており、ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情も含めた様々な感情に触れることがWell-beingであるとされています。
LIFULL Labで研究していた自分の感情を検索する方法とEmo-diversityの研究結果を元に、新しい選択肢の提供するソリューションを研究開発した。

idea

感情で見つける、あなたの未来

自分の感情に足りていない感情に出会える選択肢を提供することで、人生がもっとWell-beingになるというコンセプトのもと、足りない感情に出会う選択肢を提案するサービス「LIFE WILL」を開発しました。

execution

自分の知らなかった感情との出会いと未来を演出するデザイン

出会う感情が多様になればなるほど、未来がよりWell-beingになるという体験を提供するために、一人一人にとって新しい未来が開けるような未来の診察室というテーマをたて、ロゴ、キャラクター、UI/UXをデザインしました。

LOGO一人一人の多様な未来を表現するシンボル

LIFE WILLでは、分析するごとに様々な感情結果が出てくることが想定されます。その時々に感情のバランスが変化し、足りない感情に出会うソリューション（未来）を提供するというサービスを象徴的に表現するため、体験時に表示される色のバランスを表現するプレートを構造的に配置し、重なるごとに多種多様な色が見え、未来が変わっていく様を表現するロゴを制作しました。

CHARACTER見たことのない感情の違和感のあるビジュアライズ

感情を表現する方法はいくつもありますが、誰も見たことのない感情を言い表すネーミング、感情の変化を表現できる形状、色、そして見たことのない違和感をキーワードに感情のビジュアライズをしました。

このサービスでは感情を4象限わけ、POSITIVE、NEGATIVEの横軸とSTRONG、WEAKの縦軸を用い、12種類の感情に分けています。12種類それぞれの感情を体験した人が感覚的に理解できるようにオノマトペで表現することにしました。

オノマトペをベースに、人間の感情をもっとも強く表現するアイコンとして表情を選び、12種類それぞれにふさわしい色、体躯、動きを設計し、12種類の感情キャラクターをデザインしました。

UI / UX感情の分析とWell-beingにつながる未来に
出会える診察室

LIFE WILLでは、Twitterのツイート情報を分析し、ツイート一つ一つに12種類の感情を割り当て、その中からもっとも強い感情ともっとも弱い感情を抽出しています。そしてその結果を元に、弱い感情に出会える街とその住まいの情報を提供しています。
自分の知らなかった感情との出会いを自分事化して提供するため、自分の過去のツイートの遡り、過去の自分の感情を想起させるような体験とともに分析結果を提供しています。
ビジュアルデザインでは、一人一人に合う未来の診察室をテーマに、診察室で用いられるプレートなどのメタファーを用い、一人一人の感情結果の色によって変化するデザインを提供しています。